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オウム病

近年報道された、オウム病2例の1次集団感染事例

 わが国では、生きた動物から人獣共通感染症に感染する場合、それは対個人あるいは対家族であることがほとんどである。代表的なものに皮膚糸状菌やパスツレラなどがある。
 また集団感染する場合は、ベクターと呼ばれる媒介動物を経由したり、その動物自体や、罹患動物の排泄物などに汚染されたものが市場に出て行くことにより集団感染をおこす。日本脳炎や、病原性大腸菌O-157などがこれに当たる。
 オウム病は近年ではまれな、直接動物から感染した集団感染事例のある感染症である。
 1個体あるいは1グループから、食事や媒介動物を介さずに集団感染することを1次集団感染というが、近年この1次集団感染したケースを2例紹介する。

1:島根県の鳥観察施設におけるオウム病の集団感染事例

 島根県の鳥観察施設で、平成13年12月から翌年3月までの間に、飼育係・従業員5人、来園客11人の計16人が、鳥が原因と見られるオウム病に感染した。
 発病した人は、高熱や咳などの肺炎症状を訴えて入院したが、幸いなことに全員が回復した。
同施設で従来、飼育していた鳥が持っていたオウム病クラミジアが糞便とともに排泄され、それが飛散して感染したものと思われている。
 以前は温室内の床に水をまき、ブラシでこすって清掃していたが、平成12年11月末ごろに水を噴射する高圧洗浄機を使い始めた。これにより、室内に病原菌が飛散していたものと思われている。
 
2:神奈川県の動物公園でシベリアヘラジカから感染したオウム病集団感染事例

 2001年6月、 神奈川県内の動物公園で、 シベリアヘラジカ(いわゆるムース)の出産に関わった職員5名に発熱を主症状とした患者の集団発生がみられた。
 5月27日、 この動物公園で日本生まれの3歳のへラジカの2度目の出産があって、 逆子のため5名の職員が介助にあたった。緊急の介助だったため、 手袋やマスクなどは着用していなかった。
 このとき仔ジカは死亡したが、 母ジカは助かった。6月2日から6日にかけて介助を行った職員5名が発熱、 頭痛、 倦怠感、 咳、 背部痛などをつぎつぎに発症したため、何らかの動物由来感染症の集団発生を疑いがでた。
 そのため5名の職員の血清について種々の病原体の抗体検査を実施し、また保存されていた仔ヘラジカおよび胎盤について、種々の病原体の抗体検査や細菌学的検索を実施したところ、オウム病クラミジアが検出された。

 これら2つの事例は、新聞やテレビなどでも報道されたため、多くの人が知るところとなった。特に2例目のケースのように、哺乳類からの1次集団感染事例は珍しく、これまでに世界的にも発生を証明されたことはありません。

NHK-FM千葉放送 オウム病 マイ原稿より抜粋


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