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エキノコックス症

ネコからエキノコックス虫卵が・・・・

 北海道のキツネやネズミに寄生し、人に感染すると重い肝機能障害を起こす寄生虫エキノコックスの卵を、北海道大などの研究チームが、道内のペットのネコの糞から国内で初めて発見した。ネコの体内ではエキノコックスは育ちにくく、人への感染源となる卵の排出はないとされていたが、今後は注意する必要がありそうだ。9月2日から北海道江別市で始まる日本獣医学会で発表する。
 欧州ではネコの糞便からもエキノコックスの卵が見つかる例が報告されており、同大の野中成晃講師(獣医寄生虫学)らは、道内で飼育されているペットのネコ約600匹を調べた。その結果、1匹の糞便から、エキノコックスの卵が見つかった。ネコは、よく野ネズミを捕まえていたことから、ネズミの体内にいた幼虫がネコの腸内で成虫になって卵を産んだ可能性が高いという。

(2007年8月29日 読売新聞)

 エキノコックスは、本来キツネやイヌにつく、条虫のカテゴリーに入る寄生虫である。今年の8月に猫の便から発見されるまでは、ネコには寄生できないと思われていた。
 キツネやイヌに寄生しているエキノコックスの成虫が、糞中に虫卵を排泄し、それが水や食物を汚染し、ネズミの体内に入って幼虫となる。エキノコックスは、幼虫のままでも増殖することが出来るので、ねずみの肝臓を初めとして様々な臓器で増殖する。このネズミをキツネやイヌが捕食することで感染し成虫になる。
 ネコは抵抗性が高く、ねずみを捕食しても、幼虫は成虫にならないとされていたが、ネコの体内でも成虫となり、卵を産んでいることが確認されたのである。
 感染した猫はほとんど無症状か、多少下痢をする程度で、特に問題となることはないが、ネズミやヒト、偶蹄類などが虫卵を摂取すると、幼虫の増殖過程で重篤な肝障害に陥ることが知られている。初期に発見できれば外科的に取り出せるが、進行すると治療法はない。
 現在のところ、北海道か北海道由来のものしか発見されていないので、北海道では、生水や路地もの野菜を生で食べることを避け、また猫がグルーミングにより身体に虫卵を付着させている恐れがあるので、過度の接触を避け、定期的に駆虫をすることが賢明である。


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