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フィラリア・寄生虫の予防

犬の寄生虫

 寄生虫は、おおまかに言うと細胞一個の赤痢アメーバーやマラリアのような原虫と多細胞のゼン(専門書では蠕という漢字が当てられています)虫、そして外部寄生虫と呼ばれるノミやダニのような昆虫やクモの仲間に分けられています。ここでは、ゼン虫の中から馴染み深い物をいくつか取り上げたいと思います。

犬回虫

 最近では良い駆虫薬があり、害もどちらかというと軽い。診断も産卵数が多いため比較的検便で発見し易い、という事で軽視されがちですが公衆衛生ということになると、子供の遊ぶ砂場には回虫の卵がイッパイ、などと週刊誌で報道されたりして話題になる事のある寄生虫です。(ところで皆さんは、回虫は卵で口から腸に入って、腸の中で孵って、そのまま大きくなるって思っていません?実は彼らは口から卵で飲み込まれた後、壮大な旅をして最後に腸に戻ってきます。興味のある方は、楽しく書かれた寄生虫の本が数多くありますのでご一読を。)

犬鉤虫

 回虫に比べるとかなり悪役。ひどい下痢、血便を引き起こします。検便で比較的容易に発見できますが重度な下痢に至ってしまうと検便が不正確になりがち。その犬の生活している環境に卵がすでに広く存在している事が多く、感染を繰り返すため、虫下しを繰り返し行わなければならなくなる事が多いのを知っておいて下さい。同じ意味から下痢のパターンを覚えておくと早期発見の助けとなります。

犬鞭虫

 犬鉤虫が東の関脇なら西の関脇がこの寄生虫。
 引き起こす症状は鉤虫とよく似ており、検便でこの二種類の寄生虫が一緒に発見される事も珍しくありません。鉤虫と同じような事が言えます。

サナダ虫

 検便では、発見しづらい寄生虫で飼い主さんに便について出てきた、この虫の一部分を見逃さないようにしていただきたい寄生虫。犬のサナダ虫と書けないところに、この寄生虫のいやらしさがあります。

 代表的な寄生虫四種類について説明しましたが、ポイントは早期駆虫です。これは、周囲の環境を守ると言う意味からも大事です。ここでいう環境には、人も含まれているとご理解いただいて結構です。

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犬のフィラリア症

 犬のフィラリア症は、あまりにも有名な病気ですので犬を飼った事の無い方でも、フィラリアという名前までは別にして、犬には蚊が運んでくる恐ろしい病気があるという事を聞いたことのある方は、多いと思います。
 獣医学領域でフィラリア症は、ここ十年間でもっとも画期的な進歩をした分野の一つで、しっかり予防をすれば何ら恐れる事の無い病気になりました。それでも、その検査がいまだに犬の血液検査の重要な項目の一つである事に変わりはありません。

 では、なぜフィラリア症は治療ではなく予防という方法が好まれるのでしょうか。

 フィラリアは、犬の体内でも成長できるだけの力を蚊の体内で蓄えた子虫が、蚊の吸血に際して犬の体内に移動し、犬の体内を旅しながら成長し、最後にその最終目的地である心臓に達して次世代を産み始めます。犬の体内に侵入してから次世代の産出まで、だいたい六ヶ月をかけています。この間に、犬の体内に侵入する時には、蚊に便乗できるぐらいの大きさだったフィラリアは、太さが素麺ぐらい、長さは長いものでは30cmに達しようかという寄生虫の中でも大型といえるほどに成長しています。こんな大きな物が心臓の中にいるわけですから、そう簡単には手を出せません。
 フィラリアを薬で殺すことは可能ですが、その死体の処理については未解決なままなのです。回虫のように死体は便と一緒に体の外へ、とはいかず心臓の中でフィラリアの死体が溶けて無くなるまで、いつその死体が心臓から流れ出て、大きな血管に詰まってしまわないかとヒヤヒヤしなければならないのです。
 もう一つは、免疫がからんできますので簡単に済ましますが、どうもある程度のまとまった数のフィラリアがその血液中に産出した子虫を含めて一度に死亡すると、その犬の体と好ましくない反応を生じて犬の健康を著しく損なう事があるようなのです。

 こういった事から、獣医師はフィラリアの虫下しという事には慎重になり、予防に重点を置かざるおえないのです。

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