公益社団法人 千葉県獣医師会    
会員専用ページ
 
HOME  > 獣医師会について > 関連資料 > ブルセラ症
 人獣共通感染症 関連資料
 ◆獣医師会について
 ◆沿革
 ◆95年宣言
 ◆情報公開
 ◆倫理綱領
 ◆入会案内
 ◆小動物臨床分野
 ◆産業動物分野
 ◆公衆衛生分野
 ◆県獣年次大会演題一覧
 ◆関連資料
    
  ●ブルセラ症

 昔からブルセラ症は、畜産に関わるもの、獣医師にとっては、怖い病気という認識を持っています。
 最近では、ペット、特に犬に関してブルセラ症に関心が持たれています。
 牛、豚、山羊、羊、犬、人にも感染する人と動物の共通感染症です。
 世界各地に分布が見られます。また、いわゆる「感染症法」において「第4類」に分類されており、
 診断した医師は届出の義務があります。

 1.病原体
  Brucella. abortus(ブルセラ アボルタス、主に牛)、B.suis(ブルセラ スイス、主に豚)、
  B.melitensis(ブルセラ メリテンシス、主に山羊、羊)、 B. canis(ブルセラ カニス、主に犬)
  などの細菌が病原体です。
  家畜(ブルセラ アボルタスなど)においては
  ブルセラ症コントロール(計画的な検査と淘汰)により、
  日本での発生は現在ありませんが、犬(ブルセラ カニス)においては、
  犬の流産、不妊症の原因となっており、日本での発生があります。

 2.感染経路
  ブルセラ症の感染は主に感染動物との接触、あるいはその尿、精液の付着、非加工乳製品の摂取、
  汚染された空気の吸入などで起こります。

 3.症状
  《動物》
  不妊症、死産、流産などがあります。死産、流産を繰り返す場合、この病気を疑い、
  動物病院に相談しましょう。人へ感染することもあります。
  診断は、血液、骨髄、他の組織からの病原体の分離、同定が必要です。
  その他、抗原抗体反応の検査、PCR(病原体の遺伝子の検査)も行われます。
  
  《ヒト》
  通常の生活で感染することはまれですが、感染した犬の死骸や流産時の汚物などに接触して
  感染することがあり、感染した場合は時に発熱、悪寒、倦怠感など風邪に似た症状を呈します。
  2~3週間の潜伏期の後、症状を現します。あらゆる臓器に感染を起こし、
  特異的なものはありません。なかには、泌尿器系で、精巣炎を起こし、無精子症になることが
  知られています。数週間~数ヶ月の発熱、リンパ節、肝臓、脾臓が腫れます。
  診断は、血液、骨髄、他の組織からの病原体の分離、同定が必要です。
  その他、抗原抗体反応の検査、PCR(病原体の遺伝子の検査)も行われます。
  
 4.治療法
  長期の計画的な抗生物質の投与が必要です。また心内膜炎、骨髄炎などでは
  外科的処置も必要です。詳しくは医師に相談ください。

 5.予防
  家畜のブルセラ症コントロールが最重要です。それにより現在日本ではほぼ撲滅しています。
  但し海外ではまだ本症は発生しており、海外旅行では注意する必要があります。
  また、犬の繁殖施設においてはブルセラ症に対しても、検査、治療、あるいは特別な管理が必要です。
  原因不明な頻発する犬の死流産の場合、この病気を疑う必要があるでしょう。
  繁殖の前にブルセラ症の検査を積極的に行って、コントロールしている繁殖施設が増えています。

  現在、牛、羊、ヤギ用のワクチンはありますが、犬、人用のワクチンはありません。



 
 活動内容  動物病院を探す  ペット関連情報  会の活動を支える  各種お知らせ  獣医師会について
 負傷動物救護
 傷病野生鳥獣救護
 マイクロチップ
         普及促進

 わんわんパトロール
   推進運動

 福祉介護犬支援活動
 動物愛護活動
 学校飼育動物
 社会科研修
 実習生受入
 会員動物病院一覧
 傷ついた動物を
  保護したら

 傷ついた野生の
  鳥獣を保護したら

  
 狂犬病予防接種
 ペットの病気
 ペットのしつけ
 災害時のペットの対応 
 賛助会員紹介
 賛助会員入会案内
 募金ご協力の
     お願い
 学会・セミナー情報
 アクセス
 関係団体リンク
 個人情報保護方針
 サイトポリシー
 沿革
 95年宣言
 情報公開
 倫理綱領
 入会案内 

 小動物臨床分野
 産業動物分野
 公衆衛生分野
 県獣年次学会
   抄録一覧

 関連資料

 
 公益社団法人 千葉県獣医師会
 〒260-0001 千葉県千葉市中央区都町6-2-15
 TEL 043-232-6980
copyrightⒸ  2002- Chiba Veterinary Medical Association All rights reserved.